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杉窪インタビュー後編「国籍を超えるコーヒーショップ。農業からのまなび」

2021.01.09

2021年1月7日放送のテレビ東京「カンブリア宮殿」に弊社、また代表の杉窪が登場しました。

直営1店舗目の365日から始まり、15℃、農業、生産者さん訪問。

様々な視点から取り上げていただきましたが、まだまだ語りきれないのではと、放送翌日、早速杉窪に番組感想を聞いてきました。

 

前編はコチラ→「世界に出ていくのはジュウニブンベーカリー

 

-では次に二足歩行 coffee roastersはどうでしょう。どんなところが魅力ですか。

杉窪「まずは品質の高さ、そしてその管理かな。取り扱っているコーヒー豆はスペシャルティコーヒーで、その品質の高さを損なわない管理や焙煎を徹底してるよ(※)。素材の美味しさを引き出すというテーマはコーヒー豆でも同じ。」※現在二足歩行 coffee roastersでは杉窪自身がコーヒー豆を焙煎している。

-国産小麦や野菜果物に限らない、ウルトラキッチンの一貫した方向性ですね。

杉窪「あとジブラルタルとか、マジックとかっていう世界のコーヒーが飲めるのも魅力かな。」

-その他にロングブラックやフラットホワイトもありますよね。4種も揃っているお店、他では見たことがない気がします。とはいえアメリカーノやカフェラテでもラインナップ的には十分なわけじゃないですか。日本で飲めるのは珍しい、というのはもちろんお店に行く理由になりますけど、わざわざなんで置いていて、しかも魅力としておすすめするんですか?

杉窪「ああ、それはね、“自分の好き”が見つかるお店になるといいなあと思ったからなんだよね。例えば他のお店さんで、カフェラテに加えるミルクの量をお客様が自由に選べる、ということをしているんだけどまさしくそんなようなこと。カフェラテが飲みたいけど今日はミルクの量は控えめがいいんだよなあ…って願いがかなうお店だったら嬉しいよね。それと、自由にお湯やミルクの量を選べるって状態だと、迷ったり、結果美味しくないバランスのドリンクになっちゃった、なんてことが起きなくないから、完成されたドリンクを数多く用意するようにしてる。それだったら安心して選べるでしょう。二足歩行にきて、安心して今日の気分で選んだり、自分なりの定番、みたいなコーヒーを見つけてもらえたらいいな。」

 

ジブラルタル

アメリカカルフォルニア発祥のジブラルタル

 

杉窪「二足歩行は料理もひとつポイントだと思う。軽食的ないわゆるカフェメニューではなくて、きちんと料理が食べれる。それも世界最先端の料理が。ここで言う世界最先端っていうのは“イノベーティブな”ってことね。」

-イノベーティブ料理をコーヒー屋で食べることができる、という意外性がいいですよね。

杉窪「うん。世界的にもコーヒー屋でっていうのは見ないと思う。ジュウニブンベーカリーがパンとお菓子とお花のお店、と言うのであれば、二足歩行はコーヒーと料理のお店。」

-そしてそれをかなえられる人、ということで森枝幹さんに料理の開発をお願いしたんですか。

杉窪「そうそう、そういうこと。」

-社長は森枝さんのどんなところを信頼して、開発をお願いしたのでしょう。

杉窪「自分と同じレベルで世界の食を知ってる、と思ってるところだね。イノベーティブな新しいものを生みだすとしても、それは何かの延長線上にある。知らない人にその壁は越えられない。だから森枝くんにたのみました。」

-ちなみに二足歩行のラインナップのうち、社長のお気に入りメニューはドリンクと料理とそれぞれ何ですか?

杉窪「ドリンクはマジックだね。料理はそうだなあ、ケールのお好み焼きかな。マジックはエスプレッソを強く感じられるメルボルンのコーヒーだけど、そのメルボルンでも裏メニュー的な存在。男は黙ってマジック、みたいな感覚で飲まれてるよ。ケールのお好み焼きの美味しさは、ケールの素材の味とフランボワーズを使ったソースのコントラスト。素材感と完成された料理が両立してる。マジックにしてもケールのお好み焼きにしても、カッコいい味、って共通の表現ができるんじゃないかなあ。もしかしたら男性的なメニューかもしれない。」

-ウルトラキッチンは女性のお客様も多いので女性的なメニューも教えてください。

杉窪「そうだね、フラットホワイトとコーンミルクのスクランブルエッグマフィンをおすすめします!」

20210108_スクランブルエッグマフィン

スクランブルエッグの下に自家製マフィンが隠れる

20210108_ケールのお好み焼き

杉窪社長のお気に入りケールのお好み焼き

 

 

-最後に農業について。そもそもウルトラキッチンが、社長が農業に取り組んでいるってことをご存知の方はあまり多くは無いですよね。農業に取り組んでいる理由から聞いてもいいでしょうか。

杉窪「番組上では生産者さんを訪問すること、生産者さんと消費者の間に立つこと、それだけが描かれていたけれど、食の問題、農業の問題を解決していきたいというのが本質的にはあるんだよね。食や農業の現場で起きている問題を解決するために一次産業に入っているし、これからは六次産業化をすすめていきたいと思ってる。」

-実際に農業に取り組んでみて見えてきた面白さや学びってありますか。

杉窪「当たり前だけど農業の世界は一年に一回のサイクル。パンやお菓子って、試作はやろうと思えば毎日でもできる。でも農業はそれが一年に一度。だからこそ大切なものが分かる。そう感じてるね。」

-社長が思う大切なものってなんですか。

杉窪「ベタな言い回しだけど、自然ってすげえ、みたいな。電気は太陽に勝てないし、水耕栽培は土で育てるのには勝てない。人はその手で多くのものを生みだせるけれど自然のものにはなにひとつ勝つことができないんだよね。それをつくづく思った。」

 

20210108_種まき

畑での密着取材のこの日、小麦の種まきが行われていた

 

写真 2020-04-28 11 33 00

【二足歩行 coffee roasters】

営業時間 OPEN 9:00 – CLOSE 19:00 / FOOD LO. 18:00 / DRINK LO. 18:30

定休日 不定休

住所 東京都世田谷区三軒茶屋1-30-9 三軒茶屋ターミナルビル2階

   東急田園都市線「三軒茶屋駅」から徒歩5分

電話番号 03-6450-9737

 

 

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