小麦の種まきは雑だ。いい意味で。
ユーラシアやアメリカ大陸で豪快に蒔かれてきた景色が頭に浮かぶ。
稲作に慣れ親しんだ日本人の私たちにとって、
等間隔に植え込む必要が無く、
手のひらに握った種をパラパラと落としてゆくだけでいい小麦の種まきは
少し拍子抜けするぐらいの気軽さだ。
腰が痛むこともない。
昨年の反省を活かして、今年は等高線に平行になるように列を作った。
実は昨年は等高線に対し垂直になるよう列を作ってしまった。
多摩丘陵に位置し傾斜のあるウルトラファームは、大雨が降ると土が流れてしまう。
平らな土地とは違う配慮がこの土地には必要なのだ。
国や都道府県という分かりやすい違いだけでなく、ひとつひとつの土地ごとに個性がある。
わたしたちが関りを持とうとしているこの地にはどんな個性があるのだろうか。
昨年の一年間、訳も分からず行き当たりばったりでこなした畑仕事。
今期はもう少しこの土地を見つめながら作物を育てていきたい。
人知をはるかに超えた自然の大きな力をいくらも理解できないかもしれないけれど。
2019年12月1日 小麦の種まき
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2019年6月に収穫した第1期の小麦を蒔いた。
足で溝を掘り、小麦をパラパラと溝に落とす。溝を掘る際にできた左右の土の山を、また足で種の上に戻す。
列は等高線に対し平行になるように。
今期から畑のうち反面は野菜畑に。この日はおいしそうなラディッシュが顔を出していた。
小麦の種まきを終え、みんなで収穫。
その場でぱくり。「うんめぇぇぇ!」by杉窪
収穫したラディッシュはヨル15℃へ。その日のメニューで使います。